令和最初の天皇杯・皇后杯はそれぞれサンロッカーズ渋谷、JX-ENEOSの優勝で幕を閉じました。見応えのあるゲームが続き、ひとりのバスケファンとして非常に楽しめた大会となりました。次は現地観戦したいです。
さて既に様々に語られている話ではありますが、今季のサンロッカーズ渋谷のバスケのスタイル、とても特徴がありますね。交代を多用し、ベンチに座る全てのメンバーを活かすことにより、強度の高いディフェンスを40分間継続、相手チームに強いプレッシャーを与え続けています。
ここ直近4試合のゲームの起用を見てみましょう。ちなみに青く囲んであるのは、天皇杯でも飛び出しました伊佐HCによる5人フルメンバーチェンジです。
サンロッカーズ渋谷の交代頻度の高さは、相手チームである名古屋ダイヤモンドドルフィンズと横浜ビー・コルセアーズのそれと比べてみると一目瞭然ではないかと思います。フルメンバーチェンジもこの4試合で3回も飛び出していますね。
今季ここまでのベンチメンバーの出場時間割合、つまりベンチメンバーの出場時間の合計を全選手の出場時間の合計で割ったもの、を各チームで比べてみると、やはり中央値ベースで渋谷がトップになっています。
タイムシェアはもちろん手段に過ぎず、最終的には勝利することが目的です。しかしBリーグ特有の土日連戦を多く含んだ60試合のリーグ戦を安定して戦い抜くため、多くの選手に成長機会を与えるため、個人的には非常に有効な手段ではないかと感じています。
サンロッカーズ渋谷の天皇杯優勝、そしてこのまま同チームがリーグ戦やチャンピオンシップで好成績を残すような展開になれば、今季の渋谷のバスケは今後のBリーグの選手起用、並びにそれを達成する為の選手獲得にある程度の影響を与えるのでは、と推測しています。
言い過ぎかもしれませんが、ブースターさんのいわゆる推しが試合に起用されなかったというケースも少なくなるため、ビジネス的にもいい影響があったりするのではないでしょうか。やはりファンとしてはコートに立っている姿こそ一番見たいものでしょう。
いずれにせよ、サンロッカーズ渋谷、JX-ENEOSをはじめ、素晴らしいゲームを見せてくれた選手と関係者の皆様、どうもありがとうございました。天皇杯・皇后杯お疲れ様でした。