このブログで行っているほとんどの分析は、bleaguer(Bリーグアール)という自前のR用のパッケージを用いて行っております。このパッケージは公開しているのでどなたでも利用可能です。
このbleaguerを使う為の環境構築を、Dockerで簡単に行えるようにしてみました。Dockerというのは小さな仮想環境のようなものを作るためのソフトウェアです。
Dockerによる環境構築のメリット
Dockerを使うと環境構築が簡単になるだけではなく、
- 仮想環境にゼロから構築するのでユーザーのPCの状態などに左右され辛く、想定外の問題が起きにくい
- 要らなくなったら仮想環境をDockerから消せばよいだけで、ユーザーのPCの環境が汚れない
といったメリットもあります。とても便利です。
Dockerについては数多の情報があるのでここでは解説しませんが、WindowsやMacなどのプラットフォームに関わらず利用できますので、インストール方法を調べてみて下さい。
環境構築の手順
Dockerをインストールしましたら、以下の手順でbleaguerの環境が構築できます。
コマンドラインにて以下を入力。これで環境に必要なイメージがダウンロードされます。数分の時間がかかります。
docker pull rintaromasuda/bleaguer-user
続けて以下を入力。これで環境(ちなみに"コンテナー"と呼ぶ)が開始されます。yourpasswordの部分は適当に各自で決めて下さい。
docker run -d -e PASSWORD=yourpassword -p 8787:8787 rintaromasuda/bleaguer-user
お使いのブラウザで以下のアドレスにアクセスして下さい。RStudioのログイン画面が出るはずです。
localhost:8787
Usernameは「rstudio」、Passwordは先ほど決めたパスワードを入力してください。
これで完了です。ブラウザの中にこんな画面が見えているはずです。
samples.Rというのは私が作ったサンプルコードで、bleaguerの使用方法のとっかかりを掴んでもらう為に作ったものです。クリックするとコードが表示されるので、よろしかったらコードを1行ずつCtrl + ENTERで実行してみて下さい。
RStudioの使い方もここでは説明しませんが、実行に応じて結果が画面下部のコンソール部分か、もしくは実行がグラフの描画の場合は結果が右下の画像表示部分に表示されるはずです。
サンプルコードの実行の為に必要なものはすべてDockerによって準備されているので、即座にすべて実行できるはずです。
以上です。