データとバスケ

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B2ナンバーワン攻撃力を持つチームはFE名古屋で、勝率1位の秋田は6番手

B1の各チームの得点効率と勝率の相関関係についてはこちらの記事で分析しました。

同じ要領でB2各チームの2017-2018シーズンの得点効率と勝率の関係をみてみましょう。なお上の記事でも説明していますが、得点効率とは攻撃ターンが100回相手から回ってきたときに何点くらい取れそうなのか、というチームの攻撃力を示す数値です。

攻撃ターンが回ってきた回数に関しては(これをポゼッションと言います)、以下の式で近似しています。

ポゼッション数 = フィールドゴールを打った回数
- オフェンスリバウンドの回数
+ ターンオーバーの回数
+ 0.44 * フリースローを打った回数

得点効率 = 総得点数 / ポゼッション数 * 100

では上の式で得点効率を求めてみます。以下の図にチームの勝率と一緒にプロットしてみました。また図の下に数字を表にまとめておきます。

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チーム 勝率 得点効率 総得点 ポゼッション
秋田 0.900 104.94 4798 4572
福岡 0.783 107.18 4865 4539
熊本 0.683 107.66 4863 4517
FE名古屋 0.650 109.03 4964 4553
福島 0.633 103.71 4862 4688
茨城 0.633 104.28 4576 4388
愛媛 0.550 105.70 5047 4775
広島 0.550 103.38 4766 4610
群馬 0.533 107.08 4812 4494
金沢 0.467 102.04 4594 4502
山形 0.417 100.86 4474 4436
信州 0.417 94.62 4225 4465
香川 0.367 96.00 4272 4450
仙台 0.350 99.52 4607 4629
東京Z 0.333 96.03 4305 4483
奈良 0.317 97.98 4325 4414
青森 0.300 102.72 4838 4710
岩手 0.117 87.51 3932 4493

ご覧の通りですが、気になるところをいくつか挙げます。

勝率1位の秋田ですが、得点効率が6位とは意外な結果でした。単純な予想としてはきっとディフェンスが良かったのだろうと思いますが、これはさらに分析してみないと分かりません。B1のときは上位チームは軒並み得点効率も抜けて良かったので、この秋田の結果は興味深いです。

得点効率1位はFE名古屋でした。FE名古屋はB2のスリーポイント王で、試合平均12.1点という数字をマークした福澤を擁します。福澤は来シーズンは茨城でプレーとのことですが、今後とも注目の選手だと言えそうです。FE名古屋の後は熊本、福岡、群馬と続きます。

また若干ではありますが、B1の方が相関関係は強かったようです。B1が相関係数0.864のところB2だと0.802という数字でした。