データとバスケ

バスケをデータから楽しむブログです。

ホーム観客動員数の昨シーズン比を見てみる

現時点でのホームゲーム観客動員数を昨シーズンのものと比べてみたいと思います。ここでは単純に平均を比較します。ちなみにB3 から昇格してきた八王子はデータを持っていないため対象外とさせて頂きました。

たまにはリーグ別に見るのではなくて、B1とB2を一緒に見てみたいと思います。結果の善し悪しでチームを並べてみました。まずは現時点で昨シーズンより増加しているチームを見てみましょう。

f:id:rintaromasuda:20190111173941j:plain

仙台、川崎、熊本の3チームが昨シーズンから20%以上増加しており、全体を牽引しているようです。川崎についてはDeNA体制となったことにより様々な施策が取られている結果でないかと前に記事に書きましたが、仙台や熊本もどのような取り組みをしているのか、興味深いですね。

現時点で昨シーズン比で増加しているのはこの14チーム(八王子を除く35チーム中)にとどまりましたが、北海道や栃木などそろそろ箱がパンパンなチームもありますので、アリーナの問題さえ解決すればまだまだ伸び代はありそうなグループです。このグループにはいませんが、琉球ゴールデンキングスも同様ですね。

昇格組の秋田と福岡ですが、秋田は昨シーズンも多くの動員があったのでこれで良いとして、福岡の伸びはもう少し見たいところですね。こちらは先日大きめのアリーナに引っ越しをしたばかりですので、ここからの伸びには期待したいところです。

個人的には、失礼ながら普段あまり話題には昇らない愛媛オレンジバイキングスが気になっております。15%も伸びているのはすごいですね。こちらも取り組みには着目したいと思います。

次に残念ながら現時点では昨季よりも低くなっているチームを見てみましょう。ちなみに今シーズンは平日開催も多く、単純にこのグループが昨季より悪いとは言えません。

f:id:rintaromasuda:20190111173954j:plain

まず目立つのは降格組の島根と西宮ですね。こちらも以前に記事で取り上げましたが、降格のインパクトは仕方のない面はあるものの、秋田のように降格をしたけれども大きく動員を下げなかったチームもあります。昇格ボーナスに頼るのではなく、真にファンのエンゲージメントを上げる施策が望まれます。

ちなみに上の福岡の例と比べると、昇格したときのインパクトよりも、降格したときのインパクトの方が大きいのではないかと思ってしまいますね。昇降格制度の是非は繰り返し議論されていると思いますが、こういった要因も制度の設計には重要かもしれません。

そして一番気になるのが降格したわけでもないのに大きく動員数を落としている福島、FE名古屋、そして群馬です。まだシーズンの半分であり、後半に動員数は多少は伸びてくる可能性があるものの、この下落はなかなか取り戻すのが大変そうです。Bリーグで規定されている「3期連続の赤字」にリーチがかかっているチームの名前もあり、今後の動員数の行方が気になります。