データとバスケ

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今季の川崎ブレイブサンダースは観客動員数がすごい!

この記事は川崎ブレイブサンダース Advent Calendar 2018の第1日目に寄稿するものです。新参者なのに空気を読まずに初日を取りに行ってしまいましたが、よろしくお願い致します!第1日目ですので景気の良くいきたいと思います!

2020年に向けて年平均成長率10%を目指すBリーグ

Bリーグ事務局長である葦原さんの以下のツイートにもありますように、Bリーグは2020年に向けて観客動員数の年平均10%成長を目指しているそうです。Jリーグは3年目から観客動員数が減少傾向に入ったらしいので、3年目である今シーズンは観客動員数から目が離せないシーズンとなりそうです。

昨シーズンの平均観客動員数と、今シーズン現時点での平均観客動員数を比べてみる

今シーズンのB1は11節(19ゲーム)が終了しました。早いものでレギュラーシーズンの約3分の1が終了したことになります。

ここで昨シーズンの平均観客動員数と今シーズンここまでの平均観客動員数を比べてみます。昨シーズンB2だった秋田と福岡はここでは対象から外し、B1残りの16チームのみ対象にしています。

こちらが各チームの平均観客動員数の増減です。

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川崎ブレイブサンダースはなんと昨季から34%増!!

リーグ全体で年平均10%成長が目標のところ、この増加っぷりは群を抜いてすごいです。一体どのように動員数が推移したのでしょうか。次のセクションで見てみたいと思います。

なお今季は平日開催がより多く実施されるなど、単純に昨季とは比べられない要素がありますし、観客動員数は終盤に伸びてくる傾向があります。よって現時点で昨季を下回っているチームが動員に失敗していると簡単に結論は出来ません。ご了承下さい。

昨シーズンの観客動員数の推移と今シーズンの推移を比べてみる

では推移を見てみましょう。昨季の同時期に比べて、今季の動員数はどのように推移したでしょうか?

平日開催が分かりやすいように、土日以外の開催にはラベルを付けております。平日の影響を考察する参考になれば幸いです。

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昨季はシーズン終盤の盛り上がりを見せるまで超えることのなかった4000人を、今季は開幕はもちろんのこと、その後の土日開催(11節は金曜開催があったが祝日)で早々に4000人オーバーを記録。11節の栃木戦に至っては、3連休と好カードの追い風を受けてか約4500人を動員しています

水曜開催の動員は3000千人以下でしたが、これも昨季の同時期に行われた金曜開催を比較してみると、決して悪い数字ではないと思います(たしかBリーグは水曜開催で平均3000人を目指していたという記憶があります。)

昨シーズンのようにシーズン終盤に動員がさらなる盛り上がりを見せれば、観客動員数5000人も見えてきたと言えるのではないでしょうか。それくらい素晴らしい好スタートを切ったと思います。

なぜ観客動員数が伸びているのか

このブログを読んでいるような方に説明の必要はなさそうですが、川崎ブレイブサンダースは昨季に比べて選手やスタッフの布陣に大きな変更はないと言っていいと思います。エドワーズやマクリンなど強力な外国籍選手が加わりましたが、観客動員数に影響を及ぼすような変化ではないでしょう。

私の知る限りでは積極的にCMを打ち出すようになったわけでもないですし、Bリーグそのものの認知度は少しずつは上がっていると思いますが、川崎ブレイブサンダースの認知度や知名度にも爆発的な変化があったとは思えません。

上述の状況から察するに、これはやはりDeNA体制となり、(前々から取り組んでいたと思いますが)観戦環境に投資をした結果ではないかと思います。リピーターの増加と、リピーターの方が連れてくる新しい観客により動員が増加しているのではないでしょうか。

スチャダラパーによる新しいBGMと演出、アリーナグルメの充実、ビールなどの提供、新しいマスコット、選手を起用したプロモーション、そしてコートの上に輝くビジョン、そういったバスケ外の部分に投資がこの結果を生んでいると思います。

個人的な知り合いがふたり、今季とどろきアリーナBリーグ初観戦を行いましたが、その演出と観戦環境の豪華さに非常に感心していました。ふたりともその他のスポーツには造詣がある人間なので、個人的にはとても嬉しかったです。

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川崎ブレイブサンダースに期待される先駆者としての役割

バスケットボールはスポーツですから、もちろん前提としてそのバスケットボールのゲーム自体が面白いことは重要です。しかし今季の川崎ブレイブサンダースの観客動員数における躍進ぶりは、もっとバスケットボール観戦を大きなパッケージとして見ることの重要さを示しているような気がします。

コントロールできること、できないこと色々とありますが、Bリーグの観戦がよりトータルで素晴らしい経験になるよう、選手やHCが試合を面白いものにするのと同様に、各クラブのスタッフさんが観戦の環境を素晴らしくすることが重要だと思います。

川崎ブレイブサンダース千葉ジェッツ琉球ゴールデンキングス栃木ブレックスレバンガ北海道などのチームと同じく、多くの観客動員数を記録している先駆者として、今後は他のクラブにその好影響を波及することが期待されていると思います。

以上です。Go! Go! サンダース!!