さてB2は開幕、B1はいよいよ開幕直前となりましたね!またあの熱戦の日々が始まります。3年目となるBリーグですが、事務局の葦原さんによりますとJリーグは3年目から観客動員が下降に入ったそうです。
Jリーグのデータすごく面白いです。CAGR(年平均成長率)10%というのは数値から察するに2016年を基準にして、ですよね。そうすると2016→2017が11%成長ですから、つまりはこのペースを保ちたい、ということですね。Jも1→2年目は9%成長ですから、同じ轍を踏まない為にどんな手を打つのか興味あります。 https://t.co/8vz0tnfQE3
— Rintaro Masuda (@rintaromasuda) 2018年9月27日
Bリーグが同じ轍を踏まず成長できるのか、楽しみに見ていたい思います。私としても微力ながら、今シーズンはもっと友達を誘って観戦に行けたらなと思っています。
デモグラフィックデータとは
さてこの記事ではBリーガーのデモグラフィックデータを見てみたいと思います。デモグラフィックデータという言葉に馴染みのない方もいるかもしれませんが、要は性別とか体重とか身長とかそういう、何て言うんですかね、人間としての基本データみたいなもののことですね。
今回はBリーガーのデモグラフィックデータをBリーグ公式のこのページから各チームを参照して取得しました。取得したのは先週なのですが、各チーム最新の状況に更新されているのかは分かりません。例えば取得時点では京都ハンナリーズはロスターが8人となっています。そこら辺はご了承頂ければと思います。
身長
バスケと言ったらまずは身長が気になりますよね。各チームがどのような身長の選手を揃えたのか見てみましょう。まずは単純にロスターの身長をチーム別にプロットしてみます。下のプロットですが、ポジション別に身長が分かった方が面白いと思ったので、各選手をG(ガード)、F(フォワード)、C(センター)に分けて表示しています。複数のポジションが併記されている選手に関しては、小さい方のポジションに振り分けました(例. SG/SFだったらGとする。)
数値で各チームの平均と中央値、そして標準偏差も見てみましょう。ちなみに標準偏差が大きい場合、小さい選手も大きい選手も幅広く揃っているであろうことが窺えます。
チーム | 平均値 | 中央値 | 標準偏差 |
---|---|---|---|
A東京 | 193.0 | 192.5 | 12.8 |
横浜 | 191.3 | 190.0 | 9.9 |
京都 | 187.5 | 186.5 | 9.9 |
三遠 | 189.2 | 187.0 | 12.7 |
三河 | 193.0 | 191.5 | 10.9 |
滋賀 | 192.9 | 192.5 | 11.0 |
秋田 | 191.2 | 189.0 | 10.1 |
渋谷 | 193.2 | 194.5 | 13.3 |
新潟 | 188.5 | 189.0 | 12.0 |
千葉 | 189.3 | 190.0 | 12.3 |
川崎 | 192.3 | 192.5 | 11.0 |
大阪 | 189.6 | 190.0 | 13.3 |
栃木 | 190.4 | 186.5 | 11.2 |
富山 | 192.8 | 190.0 | 8.8 |
福岡 | 193.1 | 192.0 | 11.4 |
北海道 | 190.2 | 189.0 | 10.4 |
名古屋D | 190.2 | 190.5 | 9.8 |
琉球 | 188.8 | 188.0 | 11.0 |
チーム | 平均値 | 中央値 | 標準偏差 |
---|---|---|---|
FE名古屋 | 187.6 | 185.0 | 14.2 |
愛媛 | 184.8 | 183.0 | 10.0 |
茨城 | 191.8 | 189.5 | 12.8 |
金沢 | 186.7 | 187.0 | 12.0 |
熊本 | 189.4 | 189.0 | 13.0 |
群馬 | 187.0 | 185.0 | 10.0 |
広島 | 189.9 | 187.0 | 11.1 |
香川 | 188.3 | 188.0 | 10.5 |
山形 | 187.2 | 187.0 | 12.6 |
信州 | 188.8 | 186.5 | 11.0 |
西宮 | 187.7 | 189.5 | 11.3 |
青森 | 186.5 | 184.0 | 11.2 |
仙台 | 188.8 | 187.0 | 12.2 |
島根 | 191.4 | 186.0 | 12.0 |
東京Z | 190.0 | 188.0 | 12.3 |
奈良 | 187.7 | 187.0 | 10.2 |
八王子 | 188.5 | 188.0 | 8.5 |
福島 | 187.5 | 188.0 | 11.6 |
パッと見たところあまりにも突出したチームはないように思いますが、福岡は216cmのローソン選手をはじめ、高さのある選手を揃えたようですね。三遠はちょっとガード・フォワード人のサイズが他のチームよりは小さめと言えると思います。京都はまだロスターが揃いきってないので何とも言えないですね。
ちなみに上の数値でお気づきかもしれませんが、B1とB2を比べてみるとやはりB1の方が全体的にサイズがあるようです。
ちなみにリーグ全体での平均身長は189.7cm、中央値は188cmでした。ご存知のとおり上のグラフで言うところの右の山は外国人ビッグマンがほとんどですから、帰化選手を除く日本人Bリーガーの平均は185cm前後ではないかと思います。
年齢
同じ要領で年齢を見てみましょう。ご存知の通り我らがレジェンド折茂武彦の抜け出しっぷりに注目です。ちなみにこの記事執筆時点、2018/10/02の年齢を基準にしています。
チーム | 平均値 | 中央値 | 標準偏差 |
---|---|---|---|
琉球 | 29.9 | 30.0 | 3.5 |
名古屋D | 27.2 | 26.5 | 2.7 |
北海道 | 30.2 | 27.5 | 7.3 |
福岡 | 29.2 | 30.0 | 4.9 |
富山 | 29.1 | 31.0 | 4.9 |
栃木 | 29.5 | 29.5 | 4.8 |
大阪 | 29.0 | 29.0 | 4.2 |
川崎 | 27.8 | 28.5 | 3.4 |
千葉 | 29.5 | 30.0 | 3.5 |
新潟 | 30.7 | 31.0 | 5.6 |
渋谷 | 28.9 | 28.5 | 3.7 |
秋田 | 26.8 | 27.0 | 2.8 |
滋賀 | 28.8 | 29.5 | 4.1 |
三河 | 28.8 | 28.5 | 4.7 |
三遠 | 28.2 | 27.0 | 5.2 |
京都 | 28.8 | 29.0 | 4.4 |
横浜 | 27.9 | 28.0 | 5.8 |
A東京 | 28.6 | 26.5 | 5.0 |
チーム | 平均値 | 中央値 | 標準偏差 |
---|---|---|---|
福島 | 26.3 | 27.0 | 2.2 |
八王子 | 27.3 | 27.0 | 2.8 |
奈良 | 29.0 | 29.0 | 3.6 |
東京Z | 28.5 | 28.0 | 4.4 |
島根 | 26.6 | 26.0 | 2.7 |
仙台 | 26.2 | 25.5 | 3.5 |
青森 | 23.9 | 24.0 | 1.9 |
西宮 | 28.1 | 28.5 | 4.4 |
信州 | 28.8 | 27.5 | 5.3 |
山形 | 26.3 | 27.0 | 1.8 |
香川 | 29.1 | 26.5 | 5.8 |
広島 | 28.0 | 26.0 | 4.8 |
群馬 | 29.7 | 29.5 | 5.7 |
熊本 | 28.7 | 29.0 | 4.2 |
金沢 | 29.3 | 29.0 | 4.0 |
茨城 | 28.1 | 27.5 | 3.4 |
愛媛 | 27.9 | 28.0 | 2.3 |
FE名古屋 | 27.8 | 28.0 | 3.9 |
個人的にまず注目したいのは、折茂さん、桜木ジェイアール選手、そして群馬クレインサンダースの藤原選手の3人の40代選手ですね。この年齢で現役を続けるには並々ならぬ努力と研鑽が必要とされるはずです。頭が下がります。また10代の選手がふたり、横浜のハンター選手と三遠のダシルバ選手がいるのにも注目です。
福島、青森、そして山形の3チームは全員20代であることにも注目です。ベテランのプレーももちろん注目ですが、若いチームのエネルギーにももちろん注目したいです。NBAで言うと、シャックがデビューした頃のオーランド・マジックがとても若かった記憶があります。そんなチームの台頭にも期待したいところです。
それにしてもアルバルク東京が意外と若くて驚きました。なんかずるい(笑)
ちなみにこれもお気づきだとは思いますが、B1よりもB2の方が全体的に若い傾向にあります。
出身校
では最後に出身校を見てみましょう。と言っても主要なもののみです。やはり大学バスケからリーグに参加したプレイヤーがほとんどなので、主要な出身校と言ったらやはりバスケットの強い日本の大学になってしまうのはご了承ください。
大学バスケも面白いですよね。と言っても私が大学バスケを見ていたのは25年とかそれくらい前なんですけれど(笑)それこそ折茂さんとか、佐古さん、長谷川さんあたりが大学で活躍されていた頃でした。その頃は今の強豪校が必ずしも強豪ではありませんでしたね。最近はBリーグの人気上昇もあり、大学バスケにもさらなる注目が集まっているのではないでしょうか。
では以下がBリーガーの出身校ベスト10になります。
出身校 | 人数 |
---|---|
東海大学 | 37 |
青山学院大学 | 22 |
日本大学 | 19 |
筑波大学 | 18 |
専修大学 | 15 |
拓殖大学 | 13 |
日本体育大学 | 12 |
明治大学 | 12 |
大東文化大学 | 11 |
天理大学 | 8 |
東海大学、多いですね。シーガルズの現日本男子バスケットボールへの影響がとても強いのが分かります。ではこの記事の最後に、東海大学卒のBリーガーを生年月日順に並べたものを掲載したいと思います。何らかの理由により抜けがあったらすみません。
選手 | チーム | 誕生日 | 年齢 |
---|---|---|---|
池田 雄一 | 新潟 | 1983-07-13 | 35 |
内海 慎吾 | 京都 | 1984-04-28 | 34 |
石崎 巧 | 琉球 | 1984-07-06 | 34 |
竹内 譲次 | A東京 | 1985-01-29 | 33 |
小林 慎太郎 | 熊本 | 1985-06-29 | 33 |
安部 潤 | 仙台 | 1986-04-14 | 32 |
西村 文男 | 千葉 | 1986-09-24 | 32 |
嶋田 基志 | 群馬 | 1987-05-07 | 31 |
前村 雄大 | 奈良 | 1987-07-06 | 31 |
大塚 裕土 | 富山 | 1987-08-23 | 31 |
石井 講祐 | 千葉 | 1987-09-29 | 31 |
古川 孝敏 | 琉球 | 1987-10-20 | 30 |
遥 天翼 | 福岡 | 1988-10-06 | 29 |
多嶋 朝飛 | 北海道 | 1988-10-08 | 29 |
坂本 健 | FE名古屋 | 1989-06-25 | 29 |
満原 優樹 | 渋谷 | 1989-12-27 | 28 |
狩野 祐介 | 滋賀 | 1990-04-18 | 28 |
高山 師門 | 東京Z | 1990-04-22 | 28 |
佐藤 正成 | 山形 | 1991-07-23 | 27 |
田中 大貴 | A東京 | 1991-09-03 | 27 |
須田 侑太郎 | 琉球 | 1992-01-03 | 26 |
藤永 佳昭 | 千葉 | 1992-04-10 | 26 |
岩田 涼太 | 山形 | 1992-06-19 | 26 |
ザック・バランスキー | A東京 | 1992-12-18 | 25 |
晴山 ケビン | 京都 | 1993-01-14 | 25 |
橋本 晃佑 | 栃木 | 1993-05-06 | 25 |
徳川 慎之介 | 福島 | 1993-06-10 | 25 |
ベンドラメ 礼生 | 渋谷 | 1993-11-14 | 24 |
頓宮 裕人 | 京都 | 1994-01-19 | 24 |
小島 元基 | A東京 | 1994-02-19 | 24 |
三ツ井 利也 | 信州 | 1994-06-02 | 24 |
寺園 脩斗 | 三遠 | 1994-06-28 | 24 |
中山 拓哉 | 秋田 | 1994-07-24 | 24 |
関野 剛平 | 北海道 | 1994-08-01 | 24 |
上原 壮大郎 | 西宮 | 1994-08-10 | 24 |
伊藤 達哉 | 京都 | 1994-11-26 | 23 |
白戸 大聖 | 仙台 | 1995-05-25 | 23 |