データとバスケ

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「リバウンドを制する者はゲームを制す」を見てみる

ある1試合の総リバウンド数のうち、何%をチームAが、残りの何%をチームBが取ったのかを見てみましょう。これを「リバウンド支配力」と勝手に名付けたいと思います。例えば両チーム合わせた総リバウンド数が100で、チームAが60本のリバウンドを取っていたらチームAのリバウンド支配力は60%、チームBのリバウンド支配力は必然的に40%です。

以下はB1の2017-18シーズン60試合の各チームのリバウンド支配力を箱ひげ図(boxplot)にしたものです。

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A東京、三河、川崎、琉球などの強豪でリバウンド支配力が強いのが分かります。三河が抜け出していますが、琉球の箱の小ささ、つまり安定感のあるリバウンド支配力にも注目です。

さて、リバウンドを制すると本当にゲームを制する、つまり勝つことが出来るのでしょうか?下ではいくつかのチームのリバウンド支配力を、試合に勝ったときと負けたときで分けてプロットしたものを見てみたいと思います。

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見たところ勝利したゲームではリバウンド支配率が高かった傾向が見られるようです。

もちろんこれをもって「リバウンドを制する者はゲームを制す」という因果関係を簡単に結論付けることはできません。負けた方のチームがたくさんシュートを落とした結果、という考え方もあります。

しかしながらやはりゲームの行方を左右するひとつのポイントとして、リバウンドには大きな意味があると推測できる内容ではないかと思います。

追記

続編を書きましたので、よろしければこちらもどうぞ。