データとバスケ

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移籍をきっかけに2017-18シーズンで飛躍した選手は誰か?

移籍後に飛躍した選手を探す

Bリーグもオフシーズンに入って、すっかり話題はバスケのワールドカップと選手の移籍です。私も今週金曜日のオーストラリア戦、首を長くして待っているところです。

さてこの記事はもうひとつの話題の移籍についてです。2016-17シーズンと2017-18シーズンを違うチームで過ごした、つまり昨シーズン後に移籍をした選手、その中で飛躍を遂げた選手を探してみたいと思います。

なお公式に移籍のデータは(すくなくても便利な形では)存在せず、両シーズンのスタッツから移籍した選手を抽出するしかありませんでした。両シーズンのデータを突き合わせる方法が選手名しかなく、残念ながら同姓同名の選手がいたり、選手の名前が何かしらの理由で変わっているなどの理由でデータが正しくない場合がありえます。ご了承ください。

出場時間が伸びた選手を探す

2017-18に新しいチームに移籍した選手の中で飛躍した選手を探したいと思います。まずは出場時間が伸びた選手を探します。

2017-18シーズンに向けて移籍し、出場時間が伸びた選手

選手 チーム(今) チーム(前) 増加出場時間(分)
大塚裕土 富山 SR渋谷 1282.10
晴山ケビン 京都 川崎 851.55
上江田勇樹 富山 千葉 771.30
熊谷尚也 大阪 栃木 745.00
山内盛久 SR渋谷 琉球 717.85
二ノ宮康平 琉球 A東京 636.81
永吉佑也 京都 川崎 605.04
鵜澤潤 新潟 名古屋D 551.45
レオ・ライオンズ 千葉 秋田 548.58
クレイグ・ブラッキンズ 名古屋D 滋賀 417.00

今シーズンは出ずっぱりで、出場時間でチームメイトの宇都に続きリーグ2位だった大塚がもっとも出場時間の伸びた移籍選手でした。チームとして富山は残念な結果になったかもしれませんが、大塚個人としては存在感を示せたシーズンだったのではないでしょうか。上江田も同様かと。

京都の晴山も主力選手のひとりとして京都を支えましたね。熊谷も栃木のときはシックスマンのような活躍だったと思いますが、今では大阪の主力選手になりました。

試合平均得点が伸びた選手を探す

今度は試合平均得点で見てみます。しかし出場時間が伸びれば得点総数が増えるのは当然ですので、似たような布陣になるのは致し方ありません。

2017-18シーズンに向けて移籍し、試合平均得点が伸びた選手

選手 チーム(今) チーム(前) 試合平均得点(今) 試合平均得点(前) 増分
大塚裕土 富山 SR渋谷 9.3 3.3 6.0
熊谷尚也 大阪 栃木 9.5 4.4 5.1
上江田勇樹 富山 千葉 6.8 2.1 4.7
晴山ケビン 京都 川崎 5.5 1.8 3.7
永吉佑也 京都 川崎 8.2 4.5 3.7
藤高宗一郎 大阪 SR渋谷 4.4 1.9 2.5
セオン・エディ 西宮 A東京 3.2 0.7 2.5
鵜澤潤 新潟 名古屋D 4.9 2.5 2.4
山内盛久 SR渋谷 琉球 4.6 2.3 2.3
二ノ宮康平 琉球 A東京 3.7 1.5 2.2

出場時間平均の得点が伸びた選手を探す

今度は出場時間の平均得点で見てみます。これだと出場時間の多さには直接影響されないので新しい選手の名前が見られそうです。

2017-18シーズンに向けて移籍し、出場時間平均の得点が伸びた選手

選手 チーム(今) チーム(前) 時間平均得点(今) 時間平均得点(前) 増分
上江田勇樹 富山 千葉 0.35 0.22 0.13
伊藤大司 北海道 A東京 0.22 0.12 0.10
藤高宗一郎 大阪 SR渋谷 0.31 0.22 0.09
ラモント・ハミルトン 新潟 琉球 0.58 0.51 0.07
山崎稜 栃木 富山 0.35 0.28 0.07
綿貫瞬 京都 大阪 0.28 0.22 0.06
大宮宏正 名古屋D 琉球 0.25 0.19 0.06
安藤誓哉 A東京 秋田 0.36 0.31 0.05
熊谷尚也 大阪 栃木 0.35 0.30 0.05
比留木謙司 三遠 富山 0.29 0.24 0.05

上江田がまだ残っていますが、北海道に移った伊藤、大阪に移った藤高が2位と3位にに出てきました。10分あたり1点程度の得点力アップということで、素晴らしいと思います。

まとめ

やはりチーム同士の力の関係で言えば、強いチームから他のチームに流れていったケースが多いですが、こうして移籍先で移籍前を上回る成績を残すことは選手にもチームにも素晴らしいことですよね。

2018-19シーズンに向けてもたくさんの移籍が発表されていますが、そこからどのようなドラマが生まれるでしょうか。今から待ちどおしいです。