データとバスケ

バスケをデータから楽しむブログです。

クォーターごとの得点、失点、得失点差を見てみる

今季から外国籍選手が常に2人コートに立てるようになり、ある意味では全部のクォーターが平等な扱いになりました。そこで各チームのクォーターごとの得点、失点、得失点差を見てみたいと思います。何か傾向があるでしょうか?

クォーターごとの得点

まずはクォーターごとの得点を見てみましょう。ちょっと図が込み入っておりますが、それぞれの箱ひげが今シーズンここまでの各クォーターの得点を表しています。

f:id:rintaromasuda:20190114220501j:plain

f:id:rintaromasuda:20190114220531j:plain

色々と気になる部分はありますが、千葉ジェッツ、サンロッカーズ渋谷、横浜ビー・コルセアーズ、滋賀レイクスターズなどが第2クォーターに得点を落としがちな部分がまず気になりました。

ひとつひとつ詳しく調べていけば理由は分かりそうですが、現時点の仮説はこれは選手のローテーションによるもので、チームとしては想定内だということです。得点力のある外国籍ビッグマンのプレータイムを第2クォーターに抑えがちなんじゃないかと予想します。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズや大阪エヴェッサなど出だしがあまり芳しくないチームがいるのも面白いです。名古屋ダイヤモンドドルフィンズは今季は特にスリーポイント中心のチームですので、その辺りと何か相関がありそうです。

B2で圧倒的に目立つのが群馬クレインサンダーズの第3クォーターですね。これは一体どういう現象なのでしょうか。次に群馬のゲームを観ることがあれば第3クォーターに注目したいと思います。

クォーターごとの失点

続きましては失点です。同じ要領で見てみましょう。

f:id:rintaromasuda:20190114221603j:plain

f:id:rintaromasuda:20190114221618j:plain

千葉ジェッツは前半と後半でずいぶんと失点が違います。千葉ジェッツレベルのチームが後半に弱い、という結論には簡単にならないと思いますが、面白いポイントであることには間違いなさそうです。

新潟アルビレックスBBと富山グラウジーズの第3クォーターでの失点の増加具合は似ているような気がしますね。あと気になるのは川崎ブレイブサンダースの第4クォーターでしょうか。第4クォーターは他のクォーターと違ってガベージタイム等を含む場合がありますので単純に他のクォーターと比較できない面はありますが、気にはなりますね。

B2はバンビシャス奈良や福島ファイヤーボンズが千葉ジェッツと似たような傾向で後半に失点が多いです。信州ブレイブウォリアーズの第4クォーターも川崎ブレイブサンダースと似ていますが、今季すごく好調なチームだけにこちらはガベージタイムによるものかもしれません。

クォーターごとの得失点差

では最後に両方をがっちゃんこした得失点差を見てみましょう。

f:id:rintaromasuda:20190114223034j:plain

f:id:rintaromasuda:20190114223048j:plain

両方を合わせたものなので当たり前ですが、上述の傾向が重なったものになっております。全体的な傾向として感じるのが、やはりクォーターごと、特にハーフタイム前後ではゲームの雰囲気は変わるのかな、ということです。

バスケットボールは選手同士、選手とベンチのコミュニケーションが比較的に取りやすいスポーツで、細かな摺り合わせを連続していく必要のあるスポーツです。それを一番タイトに行えるのがやはりクォーター間だったりハーフタイムであったりするので、ヘッドコーチなりアシスタントコーチなりの実力が反映される部分かもしれません。

コード

この記事の図を描いたRのコードをこちらにアップロードしてあります。ご興味のある方はどうぞ。