近年はいわゆる期待値が低いことから、ペリメーター、つまりペイントの外の2点シュートは好まれない傾向にあるのはご存じの通りです。
どうせ遠くから打つなら3点、もしくはどうせ2点なら近くから打ちたい、と考えれば自然なことですね。
NBAではヒューストン・ロケッツが顕著にその観点からオフェンスを組み立てているというのは有名な話です。Bリーグだとどうでしょうか。
下の図はB1各チームのフィールドゴール試投数の割合ですが、新潟アルビレックスBBが顕著だです。新潟はペリメーターからのシュートというのは約8.8%しかありません。
もちろんそれが庄司HCの戦略だからだと思いますし、その戦略を実現するための強力なインサイドプレーヤーとシューター陣を揃えているからこその結果だと思います。
来季はその重要なピースであったガードナーがチームを出る可能性が高そうなので、ガードナーなしでこの戦略がどう変わるのか、そこには注目したいと思います。
なおB2について同じデータを見ると以下のようになりました。
こちらは信州ブレイブウォリアーズが一番低く12%ほどでした。バンビシャス奈良や金沢武士団と比べると約半分の割合で、今季の王者が行っていた効率の良いオフェンスがここに表れている可能性が高そうです。
新潟の話に戻りますと、新潟の今季の躍進とこれがどこまで関連あるのかに興味があるので、データの準備が出来たら同チームの過去2シーズンについても見てみたいと思います。