データとバスケ

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栃木ブレックスの集客力はアウェイでこそよく表れている

Bリーグが始まった当初(今でもまだまだそういう雰囲気は強いですが)、栃木ブレックス田臥しかお客さんを呼べる選手がいないことが問題でした。北海道の折茂さんもそういう発言をしていたと思います。

もちろんそれからたくさんのスター選手が出てきましたが、やはりまだまだお茶の間に浸透しているバスケット選手と言えば田臥だけでしょう。

それにしても本当に田臥は、つまり栃木ブレックスはお客さんを呼べているのでしょうか。栃木ブレックスのホームでの集客が順調な事は周知の事実ですが、アウェイではどうでしょう。田臥が、ブレックスが来るならバスケを観たい、そういうお客さんが来ているのでしょうか?

下のグラフは今季の各チームのホームでの集客を箱ひげ図にしたものですが、そこに対栃木ブレックス戦の値を点でプロットしています。

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多くのチームで最高レベルの動員をしたゲームが対栃木ブレックス戦だったことが分かります。北海道の1ゲームのみ中央値を下回る集客があるのと、A東京の1ゲームは中央値だったようですが、それ以外は各チーム栃木戦で多くの動員をしています。

今シーズンはまだ1/3程度しか終わっておりませんので、昨シーズンのデータも同じように見てみましょう。

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似たような感じですね。全部が全部ではないですが、色々なチームで多くの動員が対栃木戦にて記録されています。

三河と大阪に至っては、栃木戦で動員した人数は外れ値、つまり例外的な値の領域に入っています。横浜と北海道では逆効果気味なのは少し面白いです。

土日、平日開催の影響はここでは考慮していませんが、これだけでも栃木の集客力の波及効果を垣間見た気がします。

実際に各チームのアウェイゲームでの観客動員数というちょっと変わった動員数の見方をしてみると、栃木は他のチームから頭ひとつ抜け出していそうです(中央値は千葉ジェッツの方が上。)ちなみに昨シーズンのデータです。

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もちろんアウェイにて栃木戦の動員が多いと言っても、そこには自分の応援するチームが栃木ブレックスという強豪と戦うのが観たい、という方もいたでしょうし、単純に栃木のブースターの方がたくさん遠征していたという場合もあったでしょう(いつも黄色のシャツが多くて驚きます。)

そういった諸々も含めて、やはり栃木ブレックスは「お客さんを呼べる」チームなのかもしれません。私もそのうち田臥ブレックスのゲームを観たいです!