大層なタイトルを付けてみましたが、単に以下の記事の続編です。B1も第11節(19ゲーム)が終わりましたので、またプレイタイムシェアがどうなったのかを見てみたいと思います。
簡単に上の記事を要約します。
ジニ係数と呼ばれる指標を使い、昨シーズンの各チームのプレイタイムのシェア具合を比べました。レバンガ北海道や名古屋ダイヤモンドドルフィンズがプレイタイムのシェアを積極的に行っているチーム、一方でシーホース三河や富山グラウジーズはプレイタイムが偏りがちであるチームという結果が出ました。またその昨シーズンと今シーズンを同じ指標で比較してみたところ、常時オンザコート2の影響からか、すべてのチームではないですが、プレイタイムが昨シーズンよりも偏る傾向が見られました。
今回はその昨シーズンと今シーズンの比較を19ゲーム終了時点のデータで行います。早速ですが見てみましょう。ちなみにこれも上の記事のおさらいですが、値が小さいほど、プレイタイムがシェアされているという指標です。昨シーズンB2の秋田と福岡は参考値として今シーズンの値のみ載せています。
昨シーズンよりもプレイタイムがよりシェアされるようになったと言えそうなのが、三遠ネオフェニックス、シーホース三河、滋賀レイクスターズ、川崎ブレイブサンダース、大阪エヴェッサです。特に川崎と大阪は中央値(箱の中の線)が大分下がっていますね。大阪エヴェッサのゲームはあまり見ていないので分からないのですが、川崎ブレイブサンダースがセカンドチーム、例えば鎌田、青木、林あたりが積極的に使われるようになってきたことによるものだと思います。
他のチームは軒並みプレイタイムが昨シーズンよりも偏るようになったようです。特に昨シーズンは全員バスケットを他のチームより推し進めていたと思われるレバンガ北海道の数値の上昇ぶりは目立ちます。HCが変わったことと、常時オンザコート2へのレギュレーションの変更がやはり大きいと思います。レバンガの試合も追えていないのですが、ここまで数値が違うと、純粋な観客の視点でも昨シーズンかなり違うと感じそうです。
今シーズンここまでの19試合で最もプレイタイムがシェアされているのがアルバルク東京とエヴェッサ大阪ですが、昨シーズンの北海道にはまったく及びません(名古屋DやSR渋谷の昨シーズンにも及ばず。)逆に最も独占傾向にあるのが横浜ビー・コルセアーズと京都ハンナリーズのようです。これは昨シーズンの三河よりもさらにプレイタイムの独占が強いです。
秋田と福岡を除くチームを全てまとめてから比べると、シーズン間の違いはこのようになりました。やはり全体としても今シーズンはプレータイムの独占がされるようになってきたと言えそうです。
ちなみに今シーズンここまで一番プレイタイムの独占が強かったのがライジングゼファー福岡の「このゲームです。
逆に今シーズン一番プレイタイムがシェアされたのが琉球ゴールデンキングスのこのゲームでした。
私は全員バスケットが好きですが、別にそれをしなければならないとは思っていません。どちらかというと、昨シーズンに比べて各チームのプレイタイムに対する考え方の特色が無くなってきているように思え、そちらの方が気になりますね。各チームの特色が少なくなってくると個人的にはつまらなく感じてしまうので。