スタッツリーダー争いはシーズンを観る中での楽しみのひとつになっています。各スタッツリーダーは先日のアワードイベントで賞を受賞し、かつ今回はGQに写真掲載というおまけつきでしたが、スタッツリーダーがシーズン60試合の中でどう争われていたのか、それをこの記事では見てみたいと思います。
得点王争い
ご存知の通り新潟のガードナーが得点王に輝きましたが、得点王争いはガードナーが2位のファジーカスを突き放しており、かつファジーカスも3位以下を突き放したという結果になりました。推移を見てもふたりの得点ぶりはまったく危なげないもので、コンスタントに各試合で得点を重ねています。他に目立つところではシーズン後半になって千葉のエドワーズがどんどん得点力を上げてきたところでしょうか。
順位は逆だったもののこの傾向は2016-17シーズンと同じで、このまま行けば2018-19シーズンもふたりの独壇場である可能性は高いと思います。ここに割り込んでくるような選手の登場を期待したいところではありますが。
ついでに日本人(帰化選手を除く)で得点力の高かった選手もプロットしてみました。ここにいるような選手にはもっと得点をとってもらって、個人的にはBリーグに平均20点取るような日本人選手が誕生を楽しみにしています。やはり得点はバスケットの華ですからね。盛り上がって欲しいところです。
アシスト王争い
確かアシストはアシストとみなされるパスの条件が緩和されたとかで、以前よりも高い数値が出るようになったと聞いています。しかしながらいずれにせよここは宇都と並里の一騎打ちとなっており、3位の五十嵐を見ると分かりますが他の追随を許しません。ふたりとも後半戦になるにつれどんどんアシスト数を伸ばしていますね。
宇都は富山に残りましたが、新しいメンバーをチームに迎えており、それがどのように彼のアシストに変化を及ぼすのか楽しみなところです。並里は琉球で岸本、橋本と組む3ガード体制の中でどのようなプレイを見せてくれるでしょうか。そちらもとても注目です。
スリーポイント王争い
スリーポイント王には栃木の喜多川が輝きましたが、下の推移を見ると分かる通りここはデッドヒートでした。富山の大塚も三河の金丸も一時点ではトップに立っています。最終的には後半に数値を伸ばした喜多川が逃げ切った感じですね。
上の推移はスリーポイントシュート成功確率についてですが、他のスタッツのようにスリーポイントシュートの試合平均成功数を見てみると結果は大分違っています。こちらは試合平均2.5本も決めている辻が圧倒的に他を引き離しており、確率で1位だった喜多川はこちらでも一番下となりました。
フリースロー王争い
フリースローと言えば金丸というくらい既にイメージが確立してしまっている感がありますが、さすがの唯一90%超え、シーズンを通して安定したフリースローを見せていました。喜多川はスリーポイントと同じくぐんぐん後半に確率を伸ばしています。
しかしやはりと言いますか、ここの面子はスリーポイントの面子とあまり変わらないですね。シューターのみなさんの正確さには驚かされるばかりです。この面子に食い込むような新しいシューター人材がBリーグに現れるのはいつになるでしょうか?
リバウンド王争い
2016-17シーズンではリバウンド王だったロシターですが、今シーズンは後半あまりリバウンド数が伸びなかったのでしょうか、安定してリバウンドを稼いでいたファジーカスに追いつくことができなかったばかりか、最後に伸ばしてきたバッツにも交わされてしまいました。高いリバウンド力はロシターの魅力のひとつなので、来シーズンも是非期待したいですね。
インサイドはやはり外国人選手中心なので難しいところもありますが、ここに絡んでくるような日本人ビッグマンもいずれは登場して欲しいものです。日本のバスケットが次のレベルに進むための関門のひとつではないかと思います。
スティール王争い
スティールは後半に一気に伸ばしたパーカーがキングとなりました。試合の大事なところで決めるスティールは値千金ですよね。ここで注目したいのはまだ2年目の新人である、昨年の新人王ベンドラメがいいところまで食い込んでいることです。そういえば渋谷は昨年のスティール王広瀬も在籍しています。是非ベンドラメには若い力でBリーグを盛り上げて欲しいと期待しています。
ブロックショット王争い
サビートのブロックショットと決まった後のパフォーマンスが有名になったこともあり、サビートがぶっちぎりで受賞しているかと思ったブロックショット王ですが、実は滋賀のフィッシャーと接戦を繰り広げていました。フィッシャーについてはあまり注目していなかったので、昨シーズンの契約状況は確認しておりませんが、もしまだBリーグでプレイするなら注目したい選手のひとりです。
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ガードナーとファジーカスの得点王争いについては以下でも分析しています。
スリーポイントシュートについては以下でも分析しています。