前回の記事ではB1各チームの得点効率を見てみました。得点効率とは100ポゼッションあたりにそのチームが何点取れそうなのか、ということを表した指標でしたね。
今回は小ネタですが、同じ要領で各チームのターンオーバーを見てみましょう。ターンオーバーは簡単に言えばミスにより相手にボールを渡してしまうことです。つまり少ない方が良いことになります。
では早速ですがB1各チームの100ポゼッションあたりのターンオーバー数を見てみましょう。
2017-18シーズンの100ポゼッションあたりのターンオーバー数
TEAM | PTS | POS | TOPP | TOPP100 | |
---|---|---|---|---|---|
11 | 琉球 | 4495 | 4286 | 0.20 | 20 |
14 | 滋賀 | 4416 | 4421 | 0.19 | 19 |
10 | 横浜 | 4522 | 4508 | 0.18 | 18 |
13 | 大阪 | 4418 | 4415 | 0.18 | 18 |
18 | 島根 | 4253 | 4383 | 0.18 | 18 |
3 | 川崎 | 4942 | 4430 | 0.17 | 17 |
5 | 北海道 | 4766 | 4502 | 0.17 | 17 |
7 | 名古屋D | 4753 | 4473 | 0.17 | 17 |
8 | 京都 | 4683 | 4322 | 0.17 | 17 |
15 | 三遠 | 4370 | 4362 | 0.17 | 17 |
2 | 千葉 | 5072 | 4505 | 0.16 | 16 |
9 | 富山 | 4644 | 4529 | 0.16 | 16 |
16 | 西宮 | 4328 | 4518 | 0.16 | 16 |
17 | SR渋谷 | 4276 | 4359 | 0.16 | 16 |
1 | 三河 | 5078 | 4387 | 0.15 | 15 |
4 | 新潟 | 4857 | 4401 | 0.15 | 15 |
6 | A東京 | 4754 | 4234 | 0.15 | 15 |
12 | 栃木 | 4494 | 4347 | 0.15 | 15 |
琉球がワースト1でした。琉球は5回に1回はターンオーバーをしていることになりますから、例えば6.6回に1回しかターンオーバーをしない栃木と対戦すれば、地味に差がついていくことになります。
ただこのターンオーバー数は、前回の記事の得点効率ほどには勝率との相関はありません(相関係数-0.264)。例えばご存知の通り琉球は今シーズン高い勝率を挙げました。以下は勝率と100ポゼッションあたりのターンオーバー数をプロットしたものです。
ただやはりその他の強豪チームはしっかりとターンオーバーが少ないな、という印象ではありますね。
ちなみに前回の分析と合わせて、一番興味深いのは新潟アルビレックスです。得点力も高く、ターンオーバーも少なく、もう少し勝てても良いチームに思えます。こちらについてはまた別の角度(というかディフェンス)から分析してみると面白そうです。
以上です。