データとバスケ

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ガードナーがファジーカスから得点王を奪取できた理由

Bリーグの2ndシーズンこと2017-18シーズンの得点王に輝いたのは、新潟アルビレックスのダバンテ・ガードナーでした。初代得点王だった川崎ブレイブサンダースのニック・ファジーカスは2位となりました。今シーズンの両者の差はどこにあったのでしょうか?データを見てみましょう。

両者の得点スタイルの違いからの考察

まずは試合平均得点(PPG)のベスト10を見てみます。Gは総出場試合数です(ここが30に満たない選手のデータは除いています。)

2017-18シーズン試合平均得点ベスト10

TEAM PLAYER G PPG
新潟 ダバンテ・ガードナー 59 28.7
川崎 ニック・ファジーカス 60 25.3
北海道 マーク・トラソリーニ 56 19.0
千葉 ギャビン・エドワーズ 60 18.1
島根 ジョシュ・スコット 48 18.1
富山 宇都 直輝 59 17.0
京都 ジョシュア・スミス 58 16.8
SR渋谷 ロバート・サクレ 60 16.5
A東京 アレックス・カーク 60 16.2
三河 金丸 晃輔 57 15.7

錚々たる面々が並んでおりますが、やはり目立つのはガードナーとファジーカス両巨頭で、そしてガードナーがファジーカスに試合平均で3点以上もの差をつけていることです。なぜ初代得点王相手にここまで差をつけることが出来たのでしょうか?

ちなみに1stシーズンの両者の出場試合数と試合平均得点数は以下のようになっていました。ご覧のようにファジーカスが大差で2位のガードナーを突き放したシーズンでした。

2016-17シーズンのガードナーとファジーカス

TEAM PLAYER G PPG
川崎 ニック ファジーカス 60 27.1
新潟 ダバンテ・ガードナー 54 21.9

では2017-18シーズンの話に戻ります。以下は両者の総得点(PTS)を2点シュートによる得点(PTSBY2P)、3点シュートによる得点(PTSBY3P)、フリースローによる得点(FTM)にそれぞれに分解したものです。

2017-18シーズンのガードナーとファジーカスの得点方法

PLAYER PTS PTSBY2P PTSBY3P FTM
ダバンテ・ガードナー 1695 1128 132 435
ニック・ファジーカス 1517 1030 186 301

グラフでも見てみましょう。

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ご覧のようにフリースローでガードナーはファジーカスに大きな差を付けたことが分かります。以下のテーブルにあるように両者ともフリースローの確率(FTP)は約85%と非常に高く、純粋にガードナーはファジーカスよりも多くのフリースローを打っていました(FTA)。つまり多くのファウルをもらっていました(FD)。

2017-18シーズンのガードナーとファジーカスのフリースローと被ファウル

PLAYER FTM FTA FTP FD
ダバンテ・ガードナー 435 516 0.84 445
ニック・ファジーカス 301 356 0.85 289

実際にガードナーは被ファウル数ではリーグ1位です。

2017-18シーズン被ファウル数ベスト5

TEAM PLAYER G FD
1 新潟 ダバンテ・ガードナー 59 445
3 千葉 ギャビン・エドワーズ 60 404
9 三河 桜木 ジェイアール 59 301
5 富山 宇都 直輝 59 296
2 川崎 ニック・ファジーカス 60 289

ファジーカスが柔の選手であれば、ガードナーは剛の選手と言えると思います。今回はその両者のプレイスタイルの違いが結果に表れたと言っても良さそうです。

新潟アルビレックスの状況からの考察

ひとりの選手にボールを集めればその選手の得点機会が増えるので、その選手が多く得点することになるのは自然です。新潟アルビレックスにはガードナーにボールを集めざるを得なかったのかもしれません。今シーズンと前シーズンのアルビレックスの選手の試合平均得点を見てみましょう。

2017-18シーズンの新潟アルビレックス

TEAM PLAYER G PPG
新潟 ダバンテ・ガードナー 59 28.7
新潟 ラモント・ハミルトン 30 13.3
新潟 五十嵐 圭 60 10.6
新潟 畠山 俊樹 49 6.9
新潟 城宝 匡史 52 6.6
新潟 今村 佳太 42 6.0
新潟 ジャレッド・バーグレン 27 5.2
新潟 オースティン・ダフォー 59 4.9
新潟 鵜澤 潤 57 4.9
新潟 池田 雄一 60 4.3
新潟 遥 天翼 55 3.1
新潟 森井 健太 35 1.1
新潟 佐藤 優樹 25 0.7
新潟 輪島 射矢 4 0.0

2016-17シーズンの新潟アルビレックス

TEAM PLAYER G PPG
新潟 ダバンテ・ガードナー 54 21.9
新潟 クリント・チャップマン 60 18.9
新潟 五十嵐 圭 58 10.5
新潟 佐藤 公威 59 8.5
新潟 畠山 俊樹 57 6.3
新潟 遥 天翼 58 5.5
新潟 スティーブン・バン・トリース 60 4.4
新潟 池田 雄一 53 3.5
新潟 佐藤 優樹 56 1.6
新潟 八幡 圭祐 5 0.8
新潟 本間 遼太郎 24 0.4
新潟 森井 健太 12 0.4
新潟 田口 凜 1 0.0

やはり前シーズンまでツインタワーのひとりとして活躍していたチャップマンが富山に行ってしまった穴は大きそうです。その穴を他の選手で埋められず、結果的にガードナーが奮闘することで何とかしてきてしまった、という背景が新潟アルビレックスにはありそうです。

まとめ

先月閉幕したBリーグB1の2017-18シーズンの得点王争いをデータから振り返ってみました。ガードナー選手、改めて2ndシーズンの得点王獲得をお祝い申しあげます。ファジーカス選手は、リバウンド王とベスト5への選出おめでとうございます。

追記1: 総得点の推移から考察

選手ごとの各試合のスタッツも手に入ることが分かったので、両選手がシーズン60試合をこなす中でどのように点を積み重ねていったのかを見てみたいと思います。

下のグラフはx軸が1~60試合で、y軸が総得点の累計です。

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両選手はコンスタントに点を積み上げ、単純にガードナーのペースがファジーカスのペースを上回っていた様子が窺えました。